こんにちは。
お寺で仏像を見るときに、お顔の特に目がやけにリアルな時があります。
目の玉に光があるように見えるのです。
仏像の目がリアルな時、それは玉眼(ぎょくがん)かもしれません。
玉眼は木造の顔の中身をくりぬいて、目のところも穴が開いています。
そこに内側からコンタクトレンズのような形の水晶をはめ込むそうです。
水晶に内側から目の玉の虹彩などを描いたら、綿などを詰めるとそれが白目のように見えるのです。
鎌倉時代の仏師、運慶の頃に広まったようです。
人間の目玉の濡れた感じが再現されていて、本物の目のように見えます。
憤怒の表情にも、慈愛の眼差しにも玉眼は使われています。
昔から色んな事を考える人がいて、代々の天才の積み重ねだなと思ってしまいます。