こんにちは。
お元気ですか?
ノーベル賞文学賞を受賞した、カズオ・イシグロの小説を映画化したこの作品を観ました。
映像が美しいです。
押さえた色使いがなにかを隠しているような、そんな予感を感じさせます。
特殊な目的のために、特殊な条件下で育てられた若者たちが主人公です。
なんの予備知識もなく観るとびっくりします。
カズオ・イシグロの世界ってこんななんだー、と思ってしまいました。
カズオ・イシグロは子供の頃にイギリスに渡って、今はイギリス国籍のようですね。
以前に生物学者の福岡伸一さんのエッセーで読んだのですが、福岡さんが日本でカズオ・イシグロと高級寿司店に行ったのだそうです。
目の前にきれいなお寿司が並んだのを見るとカズオ・イシグロは大喜びして、寿司ネタを自分であれこれ乗せかえて楽しみ始めたそうです。
それを見ていた福岡さんは、ああ、カズオ・イシグロはもう日本人ではないのだ…と、思ったということです。
面白いエピソードですよね。
「わたしを離さないで」
美しく、深い映画です。