こんにちは。
先日出先で変わった昆虫を見つけました。
体はメタリックな茶色と白で光沢があり、輝きがあって大変きれいです。
触覚はきれいなブルーをしていて、ひくひく動かしながら歩いていました。
初めてみる昆虫です。
なんという名前なのでしょうか。
カメムシの一種だと思ったのですが、カメムシ図鑑ではなかなか見つかりません。
良く調べたところ、アカスジキンカメムシの終齢幼虫だとわかりました。
カメムシの仲間は卵から孵化した時から成虫とほぼ同じ姿をしていて、脱皮を繰り返しながら成虫になります。
蛹になることはありません。
こういう昆虫の成長のようすを不完全変態といいます。
この度見つけたアカスジキンカメムシは数回脱皮した後の終齢幼虫だとわかりました。
この姿のまま冬を越し、来年成虫となります。
ですが終齢幼虫と成虫では体の模様が全く違うのです。
成虫は「歩く宝石」とも呼ばれ、緑と赤の模様をしています。
卵から孵ったばかりの幼虫もメタリックの鮮やかな体色をしています。
なぜか終齢幼虫の時だけ茶色と白の色合いになるようです。
冬の環境に溶け込むためでしょうか。
それでもおしゃれ心を失わないのは本当に不思議です。
自然の妙に完全に脱帽です。