こんにちは。
大田区大森東の産業道路沿いに三輪厳島神社があります。
大森といえばかつては海苔養殖の産地でした。
ここは海苔に関する伝説のある神社です。
今を去ること八百年前、源義経が家来の武蔵坊弁慶らと海を船で渡っていたところ、強風にあって大森沖を漂流してしまいました。
陸を見ると小高いところに社が見えたので、義経がそちらに向かって無事を念じたところ不思議と風がやんだのでした。
そこで社に近づいてみると神の使いと言われる白蛇がいたので、住民に言って神殿を修理させ、船を繋いだところに注連竹(しめたけ)を立てました。
ある年の冬に注連竹に黒い苔のようなものが付着しており、食べてみたらとても風味があっておいしかったので、その苔を生やして加工する者が多くなりました。
海の苔なので「海苔」と言う…。
と、海苔伝説をざっくりまとめてみました。
源義経と言えば幼少の頃は牛若丸で、その後は平家を滅ぼすために大活躍し、兄の源頼朝に疎んじられてしまった悲劇のヒーローです。
大森の海苔の歴史になくてはならない人物が源義経だったとは、知りませんでした。
海苔が食べられるのも義経のおかげなのでしょうか?
義経を身近に感じてしまいます。
三輪厳島神社の社殿には弁財天の彫刻があり、境内には銭洗弁財天が祀られています。
三輪厳島神社
大田区大森東4-35-3
京浜急行線 梅屋敷駅より徒歩9分