こんにちは。
大田区萩中2丁目の新宿東児童公園(「しんしゅくひがし」と読みます)。
住宅街の中のこじんまりとした公園です。
その近辺が白瀬矗中尉の旧居跡なのだそうです。
白瀬矗(しらせのぶ)中尉をご存知ですか。
南極観測船「しらせ」の名前にもなっています。
白瀬矗中尉は明治時代に日本人で初めて南極大陸を探検した人です。
白瀬中尉は冒険家を志した少年の頃から寒さに耐える体作りをしていたそうです。
さまざまな苦労を経て決まった南極探検でしたが、国はその費用を出してくれません。
そして小さな木造船で南極大陸にたどり着いたものの、南極点には到達できませんでした。
しかし白瀬隊が命名した「大和雪原(やまとゆきはら)」は今でも地図に載っています。
白瀬中尉の南極探検後の人生は、探検でかかった費用の借金返済の日々でした。
最晩年は料理屋の二階に間借りをして暮らしていたそうです。
苦労がしのばれます。
その白瀬中尉は昭和初期の数年間、今の新宿東児童公園の付近に住んでいたそうです。
公園の説明板には昭和10年の蒲田区新宿町(今の萩中2丁目)での白瀬夫妻の写真があります。
白瀬矗、はっきり言って日本の偉人です。
新宿東児童公園
大田区萩中2丁目4−18