こんにちは。
江戸時代の浮世絵師の歌川広重が描いた羽田の浮世絵があります。
「名所江戸百景 羽根田の渡し弁天の杜」です。
とても奇抜な構図の浮世絵です。
船の櫓をこぐ船頭の体ごしに見た羽田の海です。
船頭の毛ずねがとてもリアルでユーモアがあります。
静かな羽田の海を渡っていく船の櫓の音が聞こえてきそうです。
絵を見る人はこの船に座って乗っている渡し船のお客さんの目線です。
向こうに見えるのが羽田の弁天の杜のようなので、参拝を終えて帰るところかもしれません。
羽田の弁天神社は今の羽田空港の敷地内にありましたが、太平洋戦争後にGHQにより移転を余儀なくされ、今は羽田6丁目の多摩川沿いにひっそりと祀られています。