こんにちは。
お元気ですか?
歌川広重をご存じですか?
「東海道五十三次」で有名です。
以前は教科書にも安藤広重の名前で出ていたと思いますが、最近は歌川広重と呼ぶように改めたようですね。
「江戸近郊八景」は、「東海道五十三次」と同様に歌川広重の代表作なのだそうです。
その中の「羽根田落雁」は羽田を描いています。
雁の群れが飛んでいます。
羽田の海とお社と帆掛け船があります。
羽田はかつては豊饒な海だったのです。
お社は玉川弁財天、神仏習合であったためなのか鳥居があります。
そして島は要島、今の羽田空港のあるところです。
太平洋戦争終戦後、今の羽田空港の敷地はGHQにより接収されました。
そこには空港のほかにも三つの町があり住民もいましたが、48時間以内の退去を命じられました。
それに伴い玉川弁財天も現在の大田区羽田6丁目の水神社のある場所に遷されます。
今は同じ敷地内に水神社と玉川弁財天があります。
江戸時代と比べて玉川弁財天はだいぶ規模も小さくなってしまったようです。
歌川広重の浮世絵に描かれた玉川弁財天は今はひっそりと羽田の町にいるのです。