こんにちは。
お元気ですか?
今はコロナウイルスの感染を抑止するために様々な施設が営業を取りやめたりしていますね。
博物館や美術館も展示の公開を中止しているそうです。
そんな中、4月1日から変わったことがあるんです。
悲報、と言うべきでしょうか。
4月1日から東京国立博物館が常設展の入場料を値上げしたそうです。
大人が620円だったところが
1000円に上がるのだそうです。
大人料金だけでなく、全体の料金が値上げとなり、団体割引もなくなります。
マジですか!
値上げ幅が大きくないですか。
そして高いです。
正直そう思います。
値上げの理由は様々あるようです。
外国人観光客の来館を見込んで、展示物を多言語化していくためのようです。
そして東京国立博物館は独立行政法人であって、自分達で台所を賄わなければいけないだとか。
とにかくお金が足りないそうです。
そうですか…。
でも、夜間の展示をちょっと見るのにも620円はとてもありがたい値段でした。
そりゃあ、観光客とかは1000円出してもいいかもしれませんけども、私たち一般の人がふらっと気軽に寄れる値段ではないですよね。
そして何よりも、広く沢山の人に日本の宝を見てもらうためには安い値段がいいと思います。
海外の美術館、博物館がどうかは知りませんけど、
早く言えば貧乏人にも開かれた博物館であってほしいんです。
日本人の給料がみーんな上がってるとでもお思いなんでしょうか。(泣)
三浦綾子の自伝的小説「道ありき」に次のようなくだりがあります。
前川正という人が詩人リルケの書いた「マルテの手記」を愛読していて、三浦綾子にあてて手紙を出します。
「…悲しいとき、苦しいときは、何かひとつに苦行的に、精神を集注することがよい…というのが私の生活法です。マルテの手記の主人公マルテルは、淋しくてならぬ、悲しくてならぬ時は、博物館に行き憩ったようです。旭川には博物館がないので、私は図書館に行くことにしています。そして今月はなるべく図書館に行くことに決めています」
博物館というとき、いつも思い出すのが前川正のこの手紙の文章です。
そして博物館にはこういう場所でもあってほしいと思います。
日本の宝はみんなの物ですよね。
お金持ちからそうでない人にまでお財布に優しい博物館であってほしいです。
そして博物館をもっとバックアップする仕組みがあってもいいかもしれませんね。