こんにちは。
お元気ですか?
今日から三月です。
先日、若い女性が三浦綾子の小説「氷点」の文庫本を熱心に読んでいるのを見かけました。
三浦綾子の小説といえば、東日本大震災の後に被災地の方々に読まれて、多くの方が励まされたそうです。
作家の三浦綾子はクリスチャンで、夫の三浦光世との二人三脚で小説を産み出していったことはよく知られていますね。
病気で長い間病床にいたこともありました。
若いときは結核から脊椎カリエスを発症し、晩年はパーキンソン病を患っていました。
ご本人は病弱であったかも知れませんが、三浦綾子の作品は作者の想いの詰まった、揺るぎない、がっしりした小説です。
「氷点」は、登場人物たちの心情の描写に引き込まれます。
小学校を出ている人なら誰でも読めるように、難しい表現や漢字を避ける配慮がされているそうです。
小学校の教師をしていた三浦綾子ならではの気遣いでしょう。
三浦綾子の作品をこれから先の人たちにも読み継いでいってもらいたいですね。
読む人に寄り添い、励まし、時には指針となってくれるかもしれません。