こんにちは。
お元気ですか?
もうすぐお正月ですね。
先日、大田区羽田の穴守稲荷神社へお参りして、その際に招福砂をいただいてきました。
封筒に砂を入れて持ち帰るのですが、その裏面にもいろいろと書かれているんです。
封筒には「御神砂縁起」と書かれています。
招福砂の由来のようです。
ちょっと読んでみましょう。
昔、羽田浦の要島(かなめじま)におじいさんが住んでいました。
要島は干拓で出来た島だったので堤を造ったのですが、津波で破壊されることがたびたびありました。
そこで祠を構えて稲荷大神を勧請したところ、風や波に壊されることがなくなったので、これを穴守稲荷と呼ぶようになりました。
ある日、おじいさんが漁から戻って魚篭(びく)の中をのぞいたら、釣ったはずの魚が無くなっていて濡れた砂だけが入っていました。
次の日も、またその次の日も大漁なのに魚は無く、濡れた砂だけが入っているので、おかしいなと思ったおじいさんはこのことを村人たちに話しました。
みんなはこれを狐の仕業に違いないと思い、穴守稲荷のお社を囲んで狐を捕まえました。
しかし、おじいさんはこの狐を許して逃がしてやりました。
このことがあってから、おじいさんは漁に出るたびに大漁となりました。
そして魚篭にはたくさんの魚といっしょに濡れた砂が少し入っているのでした。
おばあさんがこの砂を庭に撒いたところ、たちまち千客万来となり、おじいさんはお金持ちになりました。
こうして、おじいさんにあやかってお砂で福を招きたいと、穴守の砂を求める人が四方八方から訪れるようになり、今日に至ります。
穴守稲荷神社
東京都大田区羽田5-2-7
京急空港線 穴守稲荷駅より 徒歩3分